HEROMAN EPISODE#6『BACKLASH』

ウィルの良心回路が発動した!・・・古すぎる喩えでございますなぁ。
「タマ」の目的と弱点などをデントン博士とジョーイ、サイが見つける。結局スクラッグの前線基地に乗り込むしか「タマ」を止める方法はないようです。
まだ6回しか消化していない時点でこんな事を書くのも何なのですが、作品としての「盛り上がり」に若干不満が溜まってまいりました。
スクラッグ対ヒーローマンという対立軸だけでここまで進行しておりますが、そもそも「ヒーローマン」とは何なのか?といった根本的なところがすっぽりと抜け落ちております。
これに関しましては物語が進行しながら解明されてくるのかと思いますが、これまでの日本製のアニメでございますと「侵略者対ヒーロー」を描きながら、一方で「ヒーローの内面」も同時進行で描かれておりまして、両方の要素が複雑に絡み合い作品に奥行きを与えていたと存じます。
この作品では「ヒーローマン」が何者なのかという所を、意識的なのか無意識なのかは分かりませんが、描かないようにしているように見えます。もちろんこの段階でどうこう言いましても、後になって「あ、そうか!」と感心する事になるとは思うのですが(笑)、それならそれでジョーイやサイのキャラを掘り下げて・・・。
う〜ん、これは好みの問題ですねぇ。ドライなお話が好きならこの路線で問題はなさそうですし。でもでも、それならばもう少しアクションを派手にして毎回格好良いヒーローマンを見せていただきたく存じます。
絵作りに関しては全く不満が無いだけに、物語の進行に残念感が募っております。
追記
何故「不満が募る」か。これはあれです、敵の描写に問題があるのかもしれません。
スクラッグの敵としての存在感でしょうか。例えば地球人を殺戮しまくるですとか、食料にするなど「エグさ」が足りない。確かにウィルやニックを改造している辺りは「悪役」しておりますが、それだけでは不十分かと。
その辺が改善されますと相対的にヒーローマンの存在感が増すのではないかと思うのですが、・・・それだとアメリカの放送コードに引っかかってしまうのかなぁ。グローバル化ってややこしい。