さらい屋五葉 第一話『形ばかりの』

大好きな望月智充さんの監督作品。今期は好きな監督さんの作品がたくさん観る事が出来て、単純に嬉しいです。
原作はいつもの通り未読。
冒頭の養子先の母親に嫌われていた「誠之進」という子供が誰なのか語られることなく物語りは進行。もみじのような綺麗な火傷の跡から「五葉」を連想して良いのなら「誠之進」イコール「弥一」だと思うのですが、この辺は追々語られる事なのでしょうから先走りは禁物、と。
初回は登場人物と「五葉」という組織(そんなたいしたものではありませんが)の簡単な紹介。本当に簡単ではございましたが、政之助につきましては必要にして十分。これ以上語る必要はありませんね。
印象は「善悪を超えたところにある人の哀しい営み」を淡々と描こうとしているのかなぁ・・・というものですが、あくまでこれは初回を観ただけの印象でございます。
そうした印象を感じたのはお話もさることながら、絵作りが大きく関係しているかと思います。程良く描き込まれた背景美術と、原色を避けた色使いが落ち着いた雰囲気を醸し出しておりまして静かなお話を補佐していたかと。
この作品も特徴的な絵柄ではございますが、あのデザインの絵が自然に見えてしまうアニメーターの技術の高さに感心してしまいました。次週が楽しみでございます。