迷い猫オーバーラン 第1話『迷い猫、駆けた』

主人公の一人が佐天さんで、もう一人はインデックスで、そのメイドが美琴と黒子だと！･･･というような事に反応するほど声優さんには詳しくありません。ただ、新井里美さんの声は特徴があるのですぐ分かりましたが(笑)
もう冒頭でこのアニメの視聴対象者でないことは分かりましたが、「AIC」の手による美しい絵だけを頼りに視聴させていただきました。
おっさんですから、「萌え」というものがどういうものなのか分からないのですが、この作品がそうであるとしたのならこれは正しい、･･･いや正確じゃありませんね。
う〜ん、言語化するのが難しいのですが、ストーリーに「萌え」る人というのはあまりいないと思うのです。多分対象はキャラだと思うのです。で、キャラ「萌え」であるのなら複雑な世界設定や人物設定はあまり必要ないのではないかと。
というより（作品）世界と切り離され、無色透明だから妄想（？）の余地があり、だからこそ萌えるのだ！という考え方が正しいのでしょうか。
いやいや、キャラとしてバックボーンは必要で、それなくして「萌え」はない！という可能性もありますね。（作品という）世界を背負ったキャラだからこそ萌えるのだ、と。･･･「萌え」が分からない人間が頭で考えても正解に行き着けるとは思えないのでここらで止めます(笑)
初回。監督、脚本、絵コンテ、演出は板垣伸さん。
この手の作品としては珍しく、初回に殆どの登場人物が登場し状況説明も最低限はなされておりました。これだと次回以降、キャラ説明や作品世界の説明に時間を取られることもなく、「どうとでも」料理できそうですから作品としては宜しかったと思います。
ただ、いささか無理矢理詰め込んだために、芹沢文乃が嘘付き少年のために奮闘する動機や、その結果得られたであろう後味の良さが薄くなってしまった事が残念。この辺がキャラにだけスポットを当てざるを得ないアニメの悲しさでしょうか。
まあ、俺の文乃（「千世」でも「希」でも「乙女」でも「叶絵」でも「夏帆」でも、あるいは「佐藤と鈴木」でも構いませんが）が観られれば満足！というのであれば、逆にドラマなんて邪魔なのかもしれませんね。
ただ、おっさんといたしましてはこのドラマの不在が逆にありがたく、とても観易かったです。まだ初回ですからどう転がるのか分からないのですが、若年男女間の依存関係が薄く描かれていたことも幸いしたのかもしれませんけど(笑)
ハーレムはもういい!!（心の叫び）
ダラダラとした関係って心地良いんですよ？(笑)　このレベルの綺麗な絵とキレにある動画を見せて頂けるのでしたら、おっさんといたしましても楽しみだったりいたします。