鋼の錬金術師 第52話『みんなの力』

毎週クライマックス、数分おきにクライマックス、観終えた後の脱力感が激しいです(笑)
大昔、それこそネットはおろかビデオですら庶民には高嶺の花だった頃、必死になってソレ系の雑誌を読み漁り「あの作画は誰某」「あのパートはあの人」なんてこと調べた時代もあったのですが、最近はそういうのに疎くて・・・。
今週の「アル対キンブリー」の作画を誰が担当なさったのか分かりませんが、良いものを見せていただきまして感謝いたします。アングルも動きも楽しませていただきました。あれでどこかに「遊び」と申しますか、「タメ」があればもっと観易かったと思うのですが、まあそれはおっさんの感覚か・・・。
今週の試合経過
「アル対プライド・キンブリー」
毎度感心いたしますがキャラの配置に無駄使いがありませんね。賢者の石を手にしたとはいえ、アルが不利なことは誰が見ても明らかですから。それはアルが相手を殺すという選択肢を始めから持たない事に起因しております。
「手加減する余裕がなかったから」という理由で相手を殺した場合、まあこの展開ですから有耶無耶にしてしまえそうですが、多分それはアルフォンスという人物設定を根底から覆す事になってしまうことでしょう。
ではどうするのか?という疑問の解答がこうきたかー、と感心いたしました。そうでした、マルコーさんも錬金術師でしたね(笑) すっかり忘れておりましたよ。そしてハインケルさんにはキンブリーに対して斟酌するものもありませんし、ね。
それでもハインケルがキンブリーの首を噛み千切ったりしなかった(やろうと思えば出来たはず)のは、良く解釈いたしますと「他人のことばかり気にする」エルリック兄弟と付きあったからなのでしょうね。(普通に解釈いたしますと「瀕死の状態まで追い込んでプライドの攻撃の盾にする」で、悪く考えますと「殺すつもりだったが土煙で狙いが狂った」でしょうか)
そしてとどめがヨキ。こんなキャラ(笑)にまで見せ場を用意するなんて、「作者、恐ろしい子」とテレビの前で呟いたことは秘密です(笑)
キンブリー退場。結局どんな目的があろうとも、そこへ至る道が誰にも恥じないものでなければ「それ」は手に入れることができないということか。それともひとりで出来ることの限界を知り、頼れる仲間を持たなかったからあんな最期になってしまうということなのか。・・・中々示唆に富んだシーンでございます。
「アームストロング姉弟対スロウス」
この試合も厳しかったですね。いや、まだ進行中か。これは姉がどのような知恵を出すかに勝敗の行方がかかっておりますなぁ。
「メイ・シャオメイ対エンヴィー対不死の軍団」
メイは健闘しておりますが、この試合もこのままではエンヴィーに分がありますね。この試合はまだ「乱入者」がおりませんが、誰かが参加してくると予想しておきます。しかしメイ、自分の命と部族の命運を背負うには力が及びません。
エド・スカー・おっさんキメラ三人対不死の軍団」
エド錬金術で土の中にゾンビーズを塗り込めちゃうという手はないのでしょうか。とか考えておりましたら真打登場。上手いものです。
ということで試合経過はここまでなのですが、「通りすがりの主婦」はまだ登場しておりませんし、グリリン(笑)とホーエンハイムも同じく未登場。
これだけの内容を正味20分の中に破綻なく押し込むスタッフの手腕に今週も感心しつつ、次週も期待大でございます。