鋼の錬金術師 第51話『不死の軍団』

OP変更。悪くないとは思うのだけれど、これが最後の変更だといたしますとこの作品の最後に相応しい厚みのある、勇壮な曲が欲しかったかな、と。
本編。トップギアに入ったままでございます。単純に楽しい。ワクワクする。エピソード単体で楽しませてくれる作品は結構ございますが、連続していながら次週が待ち遠しいというのも最近ではお目に掛かっていないような。
原作の構成力の凄さは散々書いてまいりましたが、アニメスタッフの「いかに観易くするか」という再構築もなかなか。
実は今回のエピソードを直前に(読む気はなかったのに)読んでしまいまして(笑)ところどころ「あれ?」と感じたのですが、週一アニメといたしますとこちらの方が観易かった(分かりやすかった)ものですから。
でもやっぱり読まない方が楽しめそうです。もう絶対読まないんだからね!
試合の途中経過
エド・スカー・おっさんキメラ三人対不死の軍団」
能力といたしますとこの試合が一番有利そうに見えますが、「数」というものは馬鹿にできません。日本もドイツも先の大戦では連合軍の圧倒的物量の前には・・・、って関係ないですね(笑)
退路を絶った事で後顧の憂いはなくなりましたが、それは同時に窮地に立ったと言う事でございます。
「オリヴィエ対スロウス」
オリヴィエさんも人間離れしておりますが、流石にホムンクルス相手では分が悪そう・・・、お〜と!ここで暑苦しい弟・アレックスくんが乱入!!
いや、本当に「ツボ」を押さえた作り方でございます。今日ほどあの暑苦しさが頼もしく見えた日はございませんでしたよ。ベタなのですが、こういうベタは必要なものでございますから照れないで描いてくれた作者には感謝。
実は漫画ではアレックスの登場は次巻まわし(読んでいないので、恐らく、ですが)で、上記の「再構築部分」はこの辺を指し、今回のアニメ版エピソード終了時点では描かれていなかったところでございます。
「メイ・シャオメイ対エンヴィー対不死の軍団」
今回一番作画の力を見せてくれたのがこの試合。メイと不死軍団の格闘シーンもそうでしたが、エンヴィーが不死軍団を取り込んで復活する場面のアニメートもそれ以上でございました。
「自分のため」だけでなく「全ての人のため」にセントラルへ戻ってきたのですから、メイは例えどんな状況に陥っても退く事はないでしょう。好試合必至でございます。
「アル対プライド・キンブリー」
ホムンクルスひとりでも大変なのにキンブリーも加わってはアル大ピンチでございます。
しかし既に10回以上前の「賢者の石を手に入れたハインケル」という伏線がここで回収されようとは!しかもですよ、「プライドと戦って怪我をして居残り」だったからこれが活きてくる訳で、毎回同じ感想ですが「創作者ってすご〜い!」でございます。
一箇所だけ違和感があったのが「だったら、お前のためじゃなく世界を守るために使ってやれ!」という台詞で、ここは「世界」という漠然としたものでなかった方が良かったように思えました。
ですが、改めて考えますと、「大切な人たち」では小さすぎますし、「皆のため」でも曖昧ですし・・・。中々良い言葉というものは見つからないのだと実感しているところです。
賢者の石を持ったアルがどうやって戦うのか。想像もつきません。が、それがまた楽しみでもございます。この試合はアルが不利そうに見えましたが、賢者の石の存在で期待できそうでございます。
控え室
マスタング大佐御一行様と、通りすがりの主婦、それにホーエンハイムグリリン御一行様の動向が見もの。いや〜、本当に楽しいです(笑)