おおかみかくし 第10話『八朔祭』

正明と重三の助けにより、博士と眠は無事に土蔵を脱出する。一方、計画が失敗した賢木は、次の計画として"八朔祭り"に目を付けていた。お祭りの当日、賢木は、多くの神堕人が見物に訪れる祭りの会場に、石我木まさみを暴走させ、解き放つのだった。(公式サイト内各話紹介より)

本来一番盛り上がるところだと思うのですが、残念な事にそんなこともなく。思いますに「恐怖」も「狂気」も「浅かった」からではなかったかと。
「おおかみさま」という得体の知れないものにに対する一般人の恐怖。それが何故恐ろしいのかの描写が不足しているように見えます。
「呪われた血」に対する旧市街の者たちの恐怖もそう。見境なく人を襲うというだけでは彼らが恐れるものの正体が視聴していた私は共感できませんでした。
で、今回一番問題(?)だったのは、賢木の「狂気」が怖くなかった事でしょうか。確かに次第におかしくなっていた描写はありましたが、狂気の積み重ねが足りていないような気がいたしました。
人が狂って行く過程ほど恐ろしいものはないはずで、それこそ「顔芸」でも「演技過剰」でも構いませんから見せていただきたかったかなぁ、と。理想といたしましては「シャイニング」でのジャック・ニコルソンなのですが、流石にアニメであれは無理でしょうか?
いや、アニメもそろそろあそこまで行く段階だと思いますよ。出来ると思いますし。他にも色々思うところはあるのですが、それは最終回後の感想に回したいと思います。