テガミバチ 第二十四話『こころの記憶、三つ』

駆けつけたザジと共に、ハニー・ウォーターズに現れた鎧虫「シードル」を倒そうとするラグとコナーだったが、本体を地中に置いたまま戦うシードルは手強かった。アンやザジ、それにハントもその触手に捕らえられてしまった、というお話。
今回のお話で一番の見せ場はアン・ザジ・ハント(それとサラ)の過去でございます。それぞれが抱える辛い過去。それがハニー・ウォーターズという街で、シードルという鎧虫に捉えられた時にひとつになって、ラグの赤針で浄化される。そういう仕掛けナ訳です。
ですからここで描かれるそれぞれの過去は「くさい」ですとか「大仰だ」と罵られようとも、外連味たっぷりにお話を膨らませる脚本と演出が正解だったように思いました。
それがあればラグの撃った赤針で救われたのは単に生身の肉体だけではなく、その傷ついた心をも救ったのだという解釈も成立したと思うのですが、あの描写だけですと「心弾」が便利な道具にしか見えませんでした。
原作もアンとザジの過去については比較的あっさりしていたので、原作準拠と言えばそれまでなのですが、ここは脚本が暴走してもいい場面だったように思えました。・・・色々制約があるんでしょうねぇ。
次回第一シリーズ最終回です。上手く幕引き出来ると宜しいのですが。