テガミバチ 第二十二話『夢つなぐノート』

 う〜ん、なんと申しましょうか、「生煮え」「寸止め」といった単語が頭の中をグルグルと回ってしまうエピソードでございました。
 一週間の猶予を貰ったマナ。その間に「成果」を提出できなければマナは「ハチノス」から出て行かなければならないのだ。サンダーランドは植物研究の第一人者であるホイットマン博士へテガミを届けようと一計を案じる。だが博士の家は遠くとても一週間では往復出来そうもなかったが、ゴーシュはテガミを手に走り出すのだった、というお話でした。
 この作品はラグを始めとする登場人物たちが、様々な困難に直面しても諦めたり投げ出したりすることなく愚直なまでに正面から立ち向かい、その姿を見せる事でこちら(視聴者)の感情を揺さぶる物語だと思っております。
 その象徴と言えますのが「ラグの泣き顔」で、以前も書きましたが彼は自分の事では涙を流しません。あくまで他人の心を慮って感情を表に出す、それが「泣き顔」として表現されていると思うのでございます。
 今回のエピソードで足りなかったものは当にソレでございまして、ゴーシュとサンダーランド、そしてマナの昔話を聞いてラグは泣かなければいけなかったのではないでしょうか。そしてそのためにはラグが泣けるようなお話に持っていく事が必要だったかと。
 そこへ向かう要素はたっぷりあったように見えましたが、残念な事に活かしきれていませんでした・・・と、あえてきつい書き方をしておきます。
 次週は14話の「死骸博士」から始まった「迂回ルート」から久しぶりに原作の「本筋」へ復帰。この段階で復帰するってことは、本作は2クールじゃなくて4クールなのかもしれませんね。・・・って今公式ブログを見てきましたら「2期決定」とありましたので、今シリーズはとりあえすこのエピソードまでのようです。ニッチのお姉さんは次期回しですか、残念。
 原作ルートは安心して楽しめると思います。でもこのエピソードではニッチの活躍が少ないんだよなぁ(笑)