鋼の錬金術師 第47話『闇の使者』

 ここにきまして時間経過が停滞しております。停滞はしておりますが、その分「濃度」と申しますか「密度」と書けば宜しいのでしょうか、空気はドンドン重くなっておりまして、まさに「濃密」とはこの事かと。
 エドホーエンハイム再会。打ち融ける事はありませんでしたが、親子だからこその「通じ合う」ところは・・・、あったでしょうか(笑)
 グラマンのアフレコをするマイルズ。一見致しますとこの作品によくございます「笑い」の要素でございますが、こうやってグラマンの現実的なところも見せておくことで、(多分)今後の展開に活きてくるのでしょう。少しも時間を無駄にしませんねぇ。
 そしてエドはアルとも再会。しかしアルはプライドの手の中に落ちていた、と。
 この作品の良い所(たくさんありますが)のひとつは「強さが変化しない」ところだと思います。エドの使う錬金術も、ホムンクルスたちの強さも「強さ」は初期状態のままで、そこから先は「知恵」でしかカバーできません(ように今のところは見えます)。
 その使う「知恵」は、経験だったり知識だったり彼らの歩んだ道から学んだもので、それはこの作品を観てきた視聴者の蓄積とイコールではないかと。えーと、理不尽さがない、とでも書けば宜しいのでしょうか。…察して下さい(笑) 例えばプライドの攻撃から身を守るために光を消して影を作らない、なんてのは知恵で、ここに強さのインフレはありませんからね。
 森の中ではプライド対ハインケル。野生の勘が危険を知らせているのに戦うしかないおじさんが格好良い。死地と分かっていても踏み込まざるをえない男の悲哀が(笑) いや、笑い事じゃないな、これほどあからさまな死亡フラグも久々に拝見いたしました。・・・駄目なんでしょうねぇ、合掌。
 そして対グラトニー戦で苦戦するグリリン(笑)たちの横を駆け抜ける一陣の風!! かつて対ホムンクルス戦で一敗地に塗れたランファンの復活でございます。もうね、最近のエピソードはどれもヒキが素晴らしい!次週が待ち遠しいなんて久しぶりだ(笑)
 色々書き留めておきたい事はあるのですが、胸の高まりが勝ちすぎて考えがまとまりません。ということで以下次週。