おおかみかくし 第6話『恋』

 ようやく初回冒頭のシーンに繋がりました。そして五十鈴一時退場、と。
 眠が大鎌を持って「狩り」をしている事が博士に知られてしまったり、「10万人にひとり」「不作な八朔」「一族の掟」「香織の体調不良」等々、色々な謎が次々と提示された回でございました。
 謎自体の解明は全然なされておりませんが、テンポが良いので気にはなりませんし、イライラすることもなく拝見させて頂いております。このテンポが崩れた時がこの作品の正念場だと思いますが、なんとか乗り越えていただきたいものでございます。
 注文、という訳ではないのですが、今回は割と暗めの画面構成でして、これを観ておりますとやはりこうした作品にはこれくらいの「暗さ」が適切だと思いました。
 まあ、今までは日常の「明るさ」と、そこに蠢く闇の「暗さ」を対比する意味で必要以上に「明るい」画面だったのでしょうし、テレビを見ている身といたしましては(輝度が足りないという意味で)暗い画面は遠慮したいのでございますが、内容にとって必要であれば是非もありませんのでどんどん暗くして下さい(笑)
 物語の大筋はなんとなく見えたような気が致しますが、「どう見せるか」が作品の魅力でございましょうし、そこの楽しみはまだ失われておりませんので次回も楽しみに待つことに致します。