鋼の錬金術師 第46話『迫る影』

エド津波を練成した!! ・・・嘘です。
 実際のところ、アニメよりも命に関わる情報の方が重要ですから致し方ないのですが、デジタル放送の利点を活かした情報伝達のやり方を考えていただきたいものでございます。津波情報が必要な人は「dボタン」を押すとか色々やりようはあるんじゃないかと。
 さて、先週の展開を受けて今週は来るべき「約束の日」に向けての各人の準備が描かれるのかと想像しておりましたが、ええ、どうせ私は凡人ですよ(笑) 一気に「約束の日」前々日から開始。決行前の緊張感が堪りません。
 そんな中、魂を引っ張られる現象に襲われているアルがグラトニーとセリムによって捕獲されてしまったり、グラマンたちによってブラッドレイ暗殺が謀られたり(当然死んでいないのでしょうが)、混乱する軍司令部に「お父様」が現れたりと色々動きが描かれておりました。
 しかし一番の見所はグリリン(笑)の「欲に良いも悪いもない」と言い放つところでしょう。「欲」と言えば悪いイメージを持ってしまうが全ては「願い」なのだと。「欲」に格付けしてしまう人間が問題なのだ、と。これはホムンクルスだけが悪いのではない、己の欲望に易々と負けてしまう人間の問題なのだと言うことを言外に匂わせているのでしょう。
 エドが進む道には数多くの「障害」がありました(スカーとか)が、正しい道を歩もうとすれば恩讐も超えなければならないと。エドや人間たちがグリードと分かりあえる日まで描いていただけると大変嬉しいのですが。
 以前コメント蘭で「soul1012」さんが「リンの中にグリードが入ったほうがもっとすきです」と書きこんでくれた意味が、ここにきて理解出来ました。グリリンは本当に格好良いです。・・・今回視聴していてグリードが一番欲しがっているものは「自由」、何ものからも束縛されない「自由」のように感じました。
 本来彼の役割(ある意味においてエドを導く)は「マスタング」が演じるのかと思っておりましたが、組織人のマスタングでは無理な理由もこの辺にあるのかと考える次第でございます。