不定期視聴作品

 このシリーズは以前一度か二度「チラッ」と視聴し「ああ、これはおっさんが観ちゃいけないアニメ」と、年から来る固定観念が邪魔をしてず〜と視聴しておりませんでした。・・・これからも視聴するつもりはないのですが。
 外出するまでの時間潰しにチャンネルをザッピングしている時に、本当にたまたま(他のチャンネルが面白くなかったからなのですが)視聴。以前観た時とはキャラデが変更されていて、え〜と、そう「おジャ魔女シリーズ」のような感じで好感。これは好みの問題ですが、こうした単純化されたデザインの方が好きなのでそのまま視聴したのだと思います。
 …良く出来たアニメでございました。正直ビックリ。全くの初見でございますから、どういう事情で戦っているのかはおろか、キャラの名前も分かりませんでしたが、その状態のおっさんでも視聴出来る敷居の低さがまず見事でございます。
 お話は「敵」と戦っている「最弱のプリキュア」の「赤い方」がドジばかりして「青い方」に迷惑をかけてしまう。挙句は敵のボスキャラ(何故か土佐弁。「龍馬伝」に便乗か)にまで同情されてしまう体たらく。
 落ち込んでしまう「青」の気持ちを、登場したテニスのダブルス選手の女の子の片方に重ねることで第三者視点に移り、冷静に観察。さらにその女の子の心の「しぼんだ花」を「敵」が利用する、つまり「青」の心もこうなんですよと提示する周到さ。きちんと「物語」しておりますなぁ。
 些か急展開ではございましたが、有無を言わさぬテンポの良さが素晴らしかったです。作画やレイアウトも凝っていて、日曜朝という今やメジャーな時間帯で戦うということはこういうことかと感心しきりでございました。
 脚本はとスタッフクレジットを拝見いたしましたら「米村正二」さん。納得。日曜の早朝に良いものを観たと思いました。唯一、EDのCGだけが気持ち悪かったです(笑) この路線でEDをするにいたしましても、せめて等身は本編のキャラに合わせて頂きたいものでございます。