おおかみかくし 第5話『暴走』

 一誠がとうとう「覚醒」(「発症」かな?)して「暴走」したお話。
 どうやら暴走しはじめると身体能力が格段に上がるようですが、団地の壁を這い降りる描写は微妙だったしょうか。「やりすぎ」と言うか。確かにあの描写ひとつで「人ではない何かになってしまったんですよ」と視聴者に理解させる効果はございましたから、そこは映像の持つ力を最大限に活用していたと思います。
 ただ、怖がらせるという点ではどうだったでしょうか。私は逆に苦笑してしまいました。むしろその後博士が車の間に身を隠していた時、その車の上から覗き込む一誠のカットや、逃げおおせたと安心している博士の体の向こうに一誠が立っていたカットの方が怖かったです。
 本作が最終的にどのような作品になるのか分からないのですが、取りあえず恐怖を描写しながら物語を進行するのであればもう少し「怖い」描写に配慮していただきたかな〜と思います。心理的にジワジワくる描写は楽しんでいるだけに、ね。
 さて、一誠の「暴走」の原因がなんらかの病気だといたしますと、何故町の外から来た博士たちにはその気配がないのかという疑問もございましたが、一誠の後輩がキスした後で自警団によって「隔離」されたところを観ますと接触感染するのでしょうか?
 うん、快調に進行中です。