とある科学の超電磁砲<レールガン>第19話『盛夏祭』

 常盤台中学女子寮の寮祭(?)のお話。お嬢さま学校の寮祭に招かれて浮かれまくる初春の描写が楽しい。それと黒子にカメラを持たせると、この子の原型が邪悪な知世ちゃんではないかと思ったり(笑)
 特に本編、と申しますかこのシリーズに深く関与するようなお話にも見えませんでしたが、好意的に解釈にすれば「どんな世界であろうとも、女の子たちの日常はそう変わるものではありません」というものを見せてくれたと。
 それはそれで構わないのですが、今回のお話で一番「?」だったのは、何故美琴がバイオリンを弾く事に抵抗を見せたのか良く分からなかったことでございます。
 バイオリンと美琴の組み合わせは「意外」ですから、そこら辺で何かあって美琴はバイオリンを弾きたくなかったですとか、まあ色々お話があってしかるべきだと思うのですが、そこを割愛して上条ちゃんと会ったことで緊張が解れて良かったね(ハート)みたいなお話にした意図が分かりませんでした。
 他の方のエントリーを読んでいますと、この「美琴とトーマの邂逅(大げさだな)」の時期について色々検討がなされておりましたが、原作を読んでいない者といたしましてはそのへんはどうでも良いです(笑) ただ、トーマが顔出しで「腹ペコ大魔王」が顔を見せないという意味も分かりませんでした。
 個々の描写についてはゲストキャラが大勢見ることができましたし、可愛らしいお話でございましたが全体といたしましては「散漫」でしょうか? やはり美琴とバイオリンで芯のエピソードがあれば良かったかと思いました。