戦う司書The Book of Bantorra第20話『弔鐘と本と死にたがりの少年』

 「蒼淵呪病」を撒き散らすバイオテロの捜査に赴くノロティ。しかし彼女は捜査過程で死んでしまう。ラスコールによって届けられた「本」を辿りエンリケは彼女の後を追う。その頃世界各国は「パンドーラ図書館」に対して宣戦布告し進軍を開始していた、というお話。
 第一話での「ハミュッツ・メセタを殺せ」と今回の「武装司書を殺せ」が繋がっているのかどうかですとか、ノロティが追いかけていた事件とパンドーラ図書館に対しての宣戦布告がどう関係しているかなど、相変わらずこの一話だけ観ても判らない仕掛けになっておりました。
 「ピース」の連携が意識的に不透明にされている本作ではございますが、話数も20話を超えましたのでそろそろまとめの時期かと存じます。全てのピースがピタッと嵌ったときの快感は如何ばかりかと、想像するだけで楽しいものでございます。
 このシリーズの見所は「ノロティの死がなにをもたらし、誰を救ったのか」でしょうか?・・・しかし作中ノロティの遺体写真を見ながら「まだ本は取り上げていません」といった台詞があったのですが、これが事実ならエンリケが手にしている本は誰のものなのでしょう?謎だらけでございますなぁ・・・。