鋼の錬金術師 第43話『蟻のひと噛み』

 本作の場合、今提示されているお話が後々になって別のところに繋がっているということがございますので、迂闊なことは書かない方が(笑) でも、書くのですが。
 エンヴィーがマルコーによっていとも簡単に撃退されたところを観ておりまして、何故ホムンクルスたちがあんな冴えないオッサン(笑)にこだわっていたのかという疑問が(私の中では)ある程度納得致しました。
 つまり「ホムンクルスは賢者の石によって作られているので、その賢者の石の弱点(?)を知るマルコーを放置してはおけなかった」という理解でOK?…ま、そのうち丁寧に説明して下さるとことでしょうから今はこの程度の理解でもよしといたしましょう(笑)
 「名は体を表す」と申しますが、「嫉妬」の実体を小物と描くところも上手いです。その小さな嫉妬が多くの人々の運命を簡単に狂わせてきたという事と考え合わせますと、ホムンクルスの怖さも増すというところでしょうか。
 ただ、数多の教訓から「殺せるときに殺しておけ」という事も書いておきましょう(笑) ましてメイ・チャンのような人生経験の不足している人間に「嫉妬」を預けてしまうのはどうなんでしょうか。いえ、それ以前にこのような危険物に国の未来を託しちゃだめでしょ(笑)
 今回は激しいアクションシーンもございましたし、エンヴィーが崩壊するところの「絵」も見事でしたが、唯一腑に落ちなかったのはこの段階でエンヴィーを誘い出した理路整然とした理由が分からなかった事でしょうか。
 「取り敢えず敵の戦力を殺ぐ」「エンヴィーを誘い出して何事か探る(この場合エンヴィーでなければならない理由が欲しい)」などでしょうが、その前段としての打ち合わせが抜け落ちていたようで(見落とした可能性も…)、そこが残念だったでしょうか。
 さて、一ヤマ越えてパーティーは一時解散。各々が各々のやるべき事を為すためにそれぞれの場所へ歩き出しました。そしてこのタイミングでアルはパパと再開です。上手いなぁ。…そして今週もエドの出演はありませんでした。「ヒゲを生やしたひよこ」ですとか「胸の大きな変態女」で朴さんは忙しそうです(笑)