おおかみかくし 第2話『兄妹』

 消えたクラスメート、相変わらずモテまくる博士、その彼が語る「嫦娥狼」の話に不自然な反応を示す同級生たち、迫ってくる「八朔祭」、五十鈴と同じく博士に異常な興味を持つ一誠、そして今宵も「狩られる」町の住民…。
 物語といたしましてはまだ仕込みの段階のようで、これといった事件は(博士の周囲では、という条件が付きますが)起きていませんが、ジワジワと不穏な空気が忍び寄ってまいりました。「上手いなぁ」と感じたところは「摘花兄妹」が車中で会話していたところでしょうか、街灯に照らされて青白く光る瞳が何とも言えない不気味さを醸しだしておりました。
 ホラー系のお話だと認識しておりますが、この愛らしくもデフォルメされた少女漫画を思わせるキャラクターデザインは作品内容に合わないように思っておりましたが、逆にそのミスマッチと思えるデザインが日常と非日常の落差を生み出して作品に効果をつけているように感じました。
 まだ「明るい」、それこそここからラブコメが始まっても良いような描写が多いのですが、ところどころに描かれる「闇」の部分が尋常ではない物語が始まっていることを示唆しておりました。…怖い話は苦手なのですが、なんとかついて行きたいと思います(笑)