戦う司書The Book of Bantorra第18話『プロペラと追想と鉛の人間』

 レナスと逃避行をするヴォルケンは追走してきたピサクを撃退、その場を離れるが、そのピサクに止めを刺した人物が!結果的にヴォルケンはピサク殺しの汚名を着せられてしまう。そしてレナスは次第に記憶を取り戻し、自分とベンドルガーの関係を知る事になる。・・・まあそんな話でしたよ(笑)
 正直なお話、なにがなんだか(笑) 前にも書きましたが、本作の場合最低でも「章」単位観てからでないと、なかなか全貌が見えてまいりませんので感想は保留。「武装司書」「神溺教団」「楽園管理者」の対立構図・・・ではなくて、それぞれの組織に属しているキャラの立ち位置が完全に明らかではないことが混乱させられている原因かもしれません。単純ですから、私。
 特にハミュッツは目的も何も分からない不思議なキャラで、彼女が主人公なのがその混乱に拍車をかけているようでございます。今回も・・・キレまくっておりました(笑) で、あのキレっぷりを見ておりましたら、彼女にとって「組織」や「立場」なんてものは意味のないもののように思えてまいります。彼女はただ「自分を殺してくれる者」を待っているだけなのでは?と見えてしまうのでございます。・・・主人公なのに。
 こういうキャラで一番印象に残っているのは「ヒソカ」(「HUNTER X HUNTER」の登場人物)で、彼もハミュッツ以上の変態キャラではございますが、ヒソカの場合作中の扱いはあくまで「ジョーカー」であるのに対して、ハミュッツは曲がりなりにも主人公ですからこの性格はどうなんだと・・・、あっ、そうか!
 主人公が「悪」でも「善」でもかまいませんが、本作の場合ハミュッツが未だにジョーカーのままだから、この作品を観ていて不安定と申しましょうか居心地が悪いのかもしれません。その状態を狙って作っているのかは分かりませんが、このままの状態で最終回まで持ち越せるのでしたら大したものかもしれません。
 ヴォルケンの死亡フラグは確定(笑)のようです。来週が辛い。