聖痕のクェイサー #02『仮面の友情』

 今回のお話は「対マグネシウム戦後編」というもので、その正体が明らかになり「サーシャ」がそれを撃退するというものでございました。若干もたつき感もございましたが、二話ということを考えますと静かな滑り出しであり、「サルイ・スーの生神女」というイコンの正体を含めてこれからが楽しみ・・・、と書こうと思いましたが取りあえずこれだけは書いておかなければ。
責任者出てこい!!
 あー、すっきりしました(笑)
 「DVD商法」というものを否定はいたしません。例えば「スケジュールの関係でどうしても入りきらなかったエピソードをDVDでご覧にいれます」ですとか、「後日談が入っております」なんかは比較的良心的だと考えておりますし、「監督や作監が放送したフィルムが気に入らず描きなおしたものがご覧になれます」という場合でも、放送されたものも同梱されているのでしたら結構な事*1だと思います。
 これとは別に、「テレビ局の規制対象になってしまい不自然な湯煙や透過光、影などを多用しなければならなかったが、規制の緩いDVDでは全部観る事が出来ます」というものも、監督の演出意図を無視して規制されたものであれば致し方ないかな、とも考えております。
 もっとも最近はこれを逆手にとって「テレビでは放送できなかったあのシーンもDVDなら全部観れます」というものが主流らしいですが、上記の場合そこに描かれたものには意味がある(多分)のに対して、実はこちらは「無くてもいいいシーン」だったり「演出やレイアウト、作画でいかようにも規制回避できる」のに、DVDの売り上げを考慮してあえてそういうシーンを作っているようですので、結果は同じ(全部見えた)でも志は全く違うと思うのですよ。
 それでも湯気のあるなし(笑)以外は同一ソースであるのなら仕方ないと諦めることもできるでしょうし、少なくとも「監督の意図」や「スタッフの仕事」については規制版であろうと観る事の出来た範囲から推測することは可能でしょう(多少困難も伴うかとも思いますが)。
 さて本作。あれだけ意味のないカットを挿入したものを「作品」と呼べるのか、あれだけズタズタに規制を掛けて「伝えたいもの」を伝えられるのか。甚だ疑問でございます。・・・「月」やら「夜空」やら「絵画」を見ながら隠された部分を推測しなければならないとは、なんという罰ゲームでございましょう。
 と、憤慨いたしましたが、某所で規制解除版イリーガルな手段で視聴いたしました。・・・ああ、これは仕方ないや(笑) こんなもん地上波で放送できる訳ありません。レベル的には「リヨン伝説フレア」クラスでしょうかって、喩えが古すぎますね(笑)
 ですがそうなりますと、そもそもこれをテレビアニメで放送しようと考えた製作陣の不見識が問題かと存じます。素直にOVAで製作しておけば宜しかったと存じます。もしくは放送できないだろうシーンを放送できるように見せるのが監督としての腕の見せどころではないでしょうか?その努力をするつもりはなかったのでしょうか?う〜ん。
 しかしネタアニメとしてはこのダイアリーを書き出してから最高の出来なのも事実(笑)でございます。来週も「月」を見るためにこの作品を・・・どうしようかなぁ。

*1:何故描き直してのか、どこを描き直したのか比較対照できるので。