テガミバチ 第十二話『赤と緑のリボン』

 アチラの世界のクリスマス「聖なる夜」にはテガミバチが二人組みになって恵まれない子にプレゼントを配達する習慣で、ラグはザジと共にジュエルスノーマウンテンに住む「ソーニャ」の所へ向かった。ソーニャは村外れの家に一人で生活していたが、それには理由が・・・というお話でした。
ディンゴの友よ、今は待つ時なのだな」
 今回ニッチの出番は置いてきぼりをくらったザジのディンゴ・ヴァシカと親交を深める場面だけでした、寂しい。
 今回はザジが主役のお話。ザジとソーニャの二人だけで物語を転がしても成立するお話でございました。と申しますかソーニャとザジの境遇が同じで、そこから二人の心が繋がる展開なのですからラグはお邪魔虫なのですが、彼の心弾効果とポジティブシンキングという触媒があったからこそザジも心を開けたということでございました。
 連続モノでありながら単体のお話としても楽しめる、裏の設定は結構シビアなものだと思うのですが各話は心温まるエピソードを見せてくれる、ささくれ立ったおっさんの心に染み入る素敵なアニメでございます。これを大画面で視聴したいなぁ。
 特に色使いが見事でございまして、数種類の「青」と「紫」の綺麗な事は特筆すべきことでございます。ネット配信の小さな画面ですらその美しさが分かるのですから、「大画面だったらもっと」と思わずにはいられません。BSジャパンさん、放送してくれないかなぁ。