とある科学の超電磁砲<レールガン>第13話『ビキニは目線が上下に分かれますけどワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないんですよ』

・・・タイトル長いよ(笑)
 前回までのストーリーが一段落したので恒例の「水着回」だったのですが、通常こうした回は視聴者サービスを主目的であり、そのためには普段のストーリーでは見ることのできない主要キャラのあんな姿こんな姿を見せる事だけで十分だったと思うのですが、本作は今回通常メンバーの他に「婚后光子」「泡浮万彬」「湾内絹保」「個法美偉」の四人を追加出演させておりました。
 水着に関しては・・・、黒子のインパクトが強烈でしたがあれは誰得レベル(笑)で、本当にこの回が視聴者の期待に応えていたのか疑問でしたが、細かい笑いのネタが満載だったので「ああ、こういうレールガンもいいなぁ」と個人的には大変楽しめました。特に美琴の「IH家電化」が一番ツボでした。・・・エコですね(笑)
 さて、そうしたお笑い回ではございましたが、単に水着回であったならレギュラー四人が海かプールに出かけて行っただけでも良かったのでしょうが、何故ゲストが四人必要だったのでしょうか。そこにスタッフの深謀遠慮があったように思えました。
 婚后光子がカレーを作る件で見栄を張るシーンがございました。本当は料理など作った事もなかった彼女は黒子に対する虚勢や自身のプライドから突っ走ってしまいますが、そんな彼女を疑う事もなく付いてきてくれる泡浮と湾内の一途さに打たれ正直に謝罪いたしておりました。
 信頼を寄せてくれる二人の気持ちを踏みにじり高笑いして逃走したとしても、彼女のキャラ設定では許されたでしょうし、このスタッフであれば笑いに転じさせてしまうことなんてわけない事だったと思うのです。まして相手は初対面の二人ですから。
 それでも光子はその「お嬢様体質」にも拘らず誤りました、素直に。これは前回までの佐天との対比なのかもしれません。この場合「料理が作れる作れない」といった他愛のないお話でしたから、佐天の悩みと光子のプライドでは全然問題が違っているようにも見えますが、「苦しい状況に直面したとき、どう対処するべきか」と考えますと、ね。
 煮詰まって問題を内に抱え込んでしまい最悪の選択をしてしまった佐天と、恥を忍んでも最良の選択をした光子。間違いと正解の対比。スタッフはそれを示したかったんじゃないかと。そう考えますとこのお話でレギュラーにこのエピソードを振るわけには行きませんから(だってそれじゃあ佐天に辛すぎますからね)ゲストに演じてもらうしかなかったのではないでしょうか。
 ・・・まあそんな事を考えるよりも公開羞恥プレイをしてしまった美琴の心配をした方が楽しいかもしれませんが(笑)