そらのおとしもの 第7話『電脳少女(トキメキ)の転校生』

 夏休みも終わり登校する智樹たちを見送るイカロスとニンフは自分たちも学校へ付いて行きたくカードの力を使って登校した、と言うお話でした。
 常識、と申しましょうか日常と非日常の落差から生まれる笑いを作るのは定番でございますが、イカロスやニンフの設定を最大限利用したならばもっと大きな落差を作り出せたような気がいたしました。ただ本作の場合笑いに特化した作品でもなさそうですし、そうなるとあまり笑いに彼女たちの設定を使ってしまう事は得策ではないのかもしれません。
 といった訳で今回はイカロスたちに代わって「そはら」がギャグメイク担当。彼女の場合は「空回り」して「ボケ」るという役回りですが、同時に「やさしさ」や「一生懸命」な部分が「空回り」の原動力ですから、見ていて微笑ましいですね。
 相変わらず作品は韜晦中で、「笑い」で押し通すのか壮大な「悲劇」が用意されているのか分かりません。どちらに転んでも楽しめそうですが、短いシリーズですのでそろそろ方向性を見せていただきたいものでございます。2期確定なら問題はなさそうなのですけれど。
 時折見せるイカロスの悲しそうな表情が印象的かつ魅力的。ところでイカロスがスイカ固執する理由はなんなんでしょうかしら?