うみねこのなく頃に 第26話(終)『EpisodeIV-VIII sacrifice』

 なるほど、全ては未知の人物Xの仕業だったというわけですね、・・・って、
それを見たかったんじゃー(笑)
 まあ、なんとなく予感はしていたのですが予想通りの投げっ放しエンドでございましたが、ただ原作の面白さがあるとすれば、それは原作ゲームをプレイするなり作者の書かれた本を読んで体験してくださいという事なんだと考えますとこれはこれで一つの見識だと思いました。
 一方で、アニメという映像作品に仕立てた訳ですから、それはそれできちんとした終わり方をしてくれて当然だとも思うのですが、原作全部をアニメ化するには「尺」が圧倒的に足りなさそうですし、かといってアニメオリジナルの結末を用意するということは原作の良さを殺しかねず、この辺の匙加減は実に難しいところなんでしょうね。
 今回ゲーム1からゲーム4までの謎が明らかにされておりましたが、正直それはどうでも良かったりいたしました(笑) だってこのアニメの焦点は「六軒島大量殺人事件」ではなくて「戦人とベアトの愛憎物語」でしたから。そう観ますと作品としては成立していたと思います。だから中盤くらいで「推理もの」としてはグダグダになっていたにも拘らず、最後まで楽しめたのだと思いますから。
 とは申しましても、構成として「メタ」の部分と「ゲーム」としてのエピソードの整理がもう少し上手く処理できていれば、と思わないではございません。続編や解決編が観たいかと問われると微妙なんですが、それでありながら若干否定的に観ていたおっさんを「完走」させた今千秋監督の手腕は賞賛されても宜しいかと存じました。
 ・・・ところで戦人の産みの親って実在のベアトなんじゃないかと思ったのですが、どうなんでしょうね。これからwikiでネタバレを見てまいります(笑)