生徒会の一存 第12話(終)『生徒会の一存』

 内容(物語)のある番組でも途中で視聴を止めてしまうことがあるというのに、内容の無い本作を12話という短い放送期間だったとはいえ全部観てしまったのは我ながら意外でございました。
 もっとも内容があるからこそ、それに対して拒絶(「合わない」という理由で)してしまうのかもしれません。でもそれだけでは本作を観続けた理由にはならないかなぁ。決してこの作品の持つ「味」が自分の好みと合っているとも思えませんし。
 そうした頭では否定している者(しかも元ネタを殆ど知らなかったおっさんにもかかわらず)にも訴えかけた力がこの作品にはあったということなのでしょう。脚本を始めスタッフの勝利と素直に認めたいと思います。
 所々シリアスな展開が挟まり、はっきり書いておきますがそこには全然興味を引かれませんでしたが、無駄話と妄想だけで作品を持たせたことは見事。ただし、本作は視聴者を随分と選別していると申しましょうか、凄く狭いレンジを狙い撃っておりますので誰にでもお勧めできるような作品ではないことだけは確かです(笑)
 でもDVDの1巻は6000枚売れたらしいので、酔狂な人間は結構いるようです。上手くいけば「2期」もあるかもしれません。・・・あってどうする(笑) ですが仮にそうなったとすれば、私はまた観るだろうなという確信だけはございます。そんな作品でした。