そらのおとしもの 第3話『エンジェロイド初体験(0シレイ)』

 「デマルカシオン」かぁ、久しぶりに聞いた言葉です。ある意味この番組と一番遠い単語ですなぁ(笑)
 智樹の欲望の赴くままの行動やイカロスの非常識な行動を見せることで当面は視聴者を引きつけておく作戦のようですが、これは成功・・・しているのかなぁ。類似する作品は山のように(現在も)ございますし(過去にも)ありましたから、この作品ならではの切り口はこれ!というものが見当たらないような。
 ただ一方でイカロスの正体が深刻そうなお話になりそうですが(作中の会長の台詞などからの推測)、イカロスがどんなに辛い過去を持っていても、智樹や他の登場人物の有無をも言わさぬバカパワーが立塞がる難題を次から次へと打ち破ってくれそうでそのギャップで楽しめそうな予感もいたします。
 そう考えますと現在は「智樹以下登場人物はこれくらい非常識なキャラなんですよー」とお披露目中のような気がしてまいりました。ここがしっかりしていれば、今後どのような深刻な事態に直面したといたしましても、そしてそれらをどんな非常識な手段で回避したとしても、すべてが「笑い」に転嫁できると思います。
 本作はお話だけではなく「絵」や「動き」でも笑いが取れますから「高目安定」でございます。お色気描写が苦手でなければ誰でも楽しめる作品かと存じます。
 ED。今週は「太陽がくれた季節」でした。この調子で毎週ED変える気なんでしょうかねぇ(笑) スタッフのこだわり、か。それにしても微妙な選曲でございます。いえいえ「酷い」というのではなくて、ある年代にはストライクなのでございます(笑) これで私が予想する展開になり、イカロスがそらへ帰るようなお話になった場合の最終回のEDは「さらば涙と言おう」と予想しておきましょう(笑) 名曲ですよ。