戦う司書The Book of Bantorra第4話『夕方とシロンとコリオ』

 作者の構築なさった世界というものに興味が持てるか、登場するキャラクターの誰かに惹き付ける魅力があるか、新しい物語と出会った時にその物語の先に進む(受け手の)原動力はそんなところでしょうか。あっ、書き手(送り手)の過去のお仕事で信頼を寄せるに足る方々であれば、多少我慢して付き合うこともございますから必ずしもこの限りではありませんが、そもそもこの作品の作者やスタッフがどのような仕事をなさっていたのか知りませんので本作においては前記ふたつで判断しておりました。
 出足は・・・最悪(笑) キャラの数が多すぎて散漫な印象を受けましたし、世界もかなり特殊なものでございますので、把握するのに時間が掛ってしまいました。さらに当初からコリオとシロンのお話が交錯する構成が「武装司書と神溺教団」が対立する物語にどういう影響を与えることになるのか見えなくて困惑しておりました。
 ですが・・・、今回のお話を観ておりまして多少考えを改めました。特にシロンとコリオの時空を超えたラブストーリーの件を拝見しておりまして、これはこれでアリなのだと思うに至りもう一度一話から再視聴(ただし2倍速)いたしました。
 ここまでのお話で小説ではどれ位の頁数を使ったのか分かりませんが、アニメとしてのテンポは当初感じていたほど悪くはありませんでした。う〜ん、では何故初見のときモタモタした印象を受けていたのでしょうか。不思議です(笑)
 多分作中で使用される特殊用語(専門用語?)が多すぎて、それを租借することに労力を奪われてしまったからではなかったかと。文字として目から入ってくる分には問題がなくても、言葉として耳から入ってくるものは理解が遅れてしまうようです。・・・歳ですね(笑)
 今回でメセタとシガルの戦いは終了、そしてコリオは死んじゃったのでしょうか? 良いヒキです(笑) 予告では裏切りも示唆されておりましたし、なにより武装司書たちの特殊能力を使った戦いにも面白さを感じ始めましたので、次週からは正座して視聴することにいたします。