鋼の錬金術師 第29話『愚者の足掻き』

 お話としては、エドたちがこれまでの事について立ち止まって考える、あるいは(文字通り)歩きながら考えるといったお話。いやいや、それだけではなかったのですが。
 最初の関門(?)はエルリック兄弟がブラッドレイ(ラース)の元へ連れて行かれてからの件。今の彼らではどうすることも出来ない圧倒的な力の差を見せてくれました。でもこの「差」を埋めない限り彼らの求めるものを手にすることは出来ない訳で、本当にどうするんでしょう?(笑)
 次がリンとランファンとメイの件。リンとランファンの繋がりだけであれば結構深刻なお話になりそうなところを、メイを乱入させることでマイルドに処理しておりましたね。絶妙なキャラ配置だと思いました。
 最後がスカーとマルコーの出会い。今までのスカーであれば瞬殺だったでしょうが、そうでないところでスカーの内面の変化を表現していたように感じました。
 で、宿題が「あの時何故エドたちの錬金術が使えなくて、スカーやメイの錬金術が使えたのか?」でございました。う〜ん、待つ事も楽しいから解答待ちでいいか(笑) まあ全体的には「つなぎ」のエピソードでございましたが、楽しい描写が色々ありましたし、そうした飽きさせない工夫に感心したということが今回の感想でございましょうか。
 あっ、グリードに飲み込まれてしまうのか、飲み込むのかというリンの動向も気になりますね。以下次回ですか、イケズ(笑)