うみねこのなく頃に 第17話『EpisodeⅢ-Ⅵ promotion 』

 ベアト、本格的にデレるの巻。それは「愛」ですね、愛のために死地へ赴く。・・・第一話を観た時とは全然違うアニメを観ているようですが、これは作者の罠に完全に嵌ってしまったからでしょう。上手いなぁ。
 さて今回はそうした煙幕の間にいくつか重要(?)なヒントが提示されていたようにも見えたのですが、どうでしょう。もちろん「魔女なんていない」という立場から考えた場合のお話なのですが。
 ひとつめは「07151129」なる謎の数字ですが、本を読んでいれば読み返す作業も楽ですし、この数字に繋がるなにかしらを探すことも出来ると思うのですが、これがアニメの欠点で簡単にそれを許してもらえません。その上私の場合「ネット視聴」環境ですので、それすらも許してもらえないという(笑) 弱りました。
 ふたつめは「譲治」が「紗音」の死体のそばで死んでいたこと。彼はどうやって密室状態のゲストハウスから抜け出して紗音の元へ辿り着けたのか。もちろん自分で鍵を開けて行ったという可能性が一番高いのですが、その場合誰かが鍵を閉めなおす(譲治を殺した後でなにくわぬ顔で施錠し直したことになります)必要がありますから、残った人間の誰かが犯人ということになりますね。
 現段階で生き残っているのは「絵羽」「戦人」「朱志香」の三人なのだからこの中に犯人がいる・・・のかなぁ(笑) 問題は他の死体は顔を確認できたけど、金蔵の場合「身体的特徴」だけでしか確認してないってことですか。う〜ん。
 奇術と同じでどうしても派手な画面に目を奪われてしまいますから、肝心な推理なんか動でも良い(笑) という気分なのですが、少なくともヒントはそこここに提示されていて、そこはフェアだと思います。ただ推理するよりベアトのデレッぷりを見ていたほうが楽しくなったしまったのが、この作品の問題でございますね。