戦う司書The Book of Bantorra第2話『爆弾と姫君と灰色の街』

 集中して視聴していないため内容は相変わらず判然としませんが、これは制作側の問題ではなくあくまで私の個人的な問題。作品のせいではありません、・・・多分。
 今回は人間爆弾と武装司書の戦いで人間爆弾ひとりと武装司書ひとりが死亡。さらに自分を人間爆弾にした神溺教団への怒りからもうひとりが自爆(目的は達せられませんでしたが)。残るひとり、コリオ=トニスは手に入れた石版の欠片から記憶を覗いて街を彷徨っておりました。
 コリオ=トニスを物語りに介入させるために人間爆弾という手法を取ったのでしょうが、序盤を見ている限りあまり有効な手段のようには思えず。彼がいなければ武装司書対神溺教団の忍術対決(笑)として見えなくもありませんし、むしろその方が入り口としては宜しかったように思えました。
 前回神溺教団の船を強襲したときも武装司書のひとりがこれといった見せ場もなくお亡くなりになっておりましたし、今回も爆弾を体内に仕込んであったとはいえ普通の人間に簡単にやられたところなどは実に清々しい(笑)やられっぷりでございました。
 特殊能力がある武装司書でも死ぬときは簡単に死ぬという設定は、こうした作品でありがちな「無限に強化」されることを禁止しているように見えましたし、山田風太郎先生や横山光輝先生の忍術対決ものの流れを汲む作品として見ることができるのなら楽しめそうでございます。
 今回のラストはハミュッツ=メセタの特殊能力の開示。問答無用で敵を屠るところは最高でございました。深夜枠の特性を活かしたぶちきれた作品だともっと宜しいのですが、本題は別のところにありそうですからこの作品も会話中心になってしまうのでしょうか? もう少し継続視聴することにいたします。