鋼の錬金術師 第27話『狭間の宴』

 総集編と聞きますと「予算が足りなくなった(「銀魂」で銀さんが言ってた!)」ですとか「制作時間に余裕がなくなった」という内部事情を思い浮かべてしまいますが、素直に考えれば「新規視聴者獲得のために、これまでのお話紹介」なんでしょうが、その意味では今回のものはあんまり役には立っていなかったような・・・。
 今回の総集編はどちらかと言いますと「既存の視聴者のために登場人物たちの心の動きを再確認しましょうね」といった趣に見えました。ここまで観続けて来た者といたしましては大変ありがたい企画でございましたが、ただでさえ視聴率がムニャムニャらしいのにこれで良いのかと(笑)
 もっともソフトの売り上げは良いらしいので、パッケージになった時単純な総集編よりもこういった作りの方が購入者にとってはありがたいでしょうし、今後はこれが主流になるかもしれませんね。
 本編。総集編と申しましてもホーエンハイムが見た幻影として描かれておりました。焚き火の周りで踊る人々とそれを眺めるホーエンハイムはその輪の中に入ってはいけない(行くつもりもない?)けれど、だからといって人を見ないで済むところまで離れることもできない心理状態を表しているようで面白うございました。
 不撓不屈、若しくは悪あがきする登場人物たちを醒めた目でみるホーエンハイムでしたが、だからこそ人は愛おしいのだという結論(一時的なのかもしれませんが)に至るお話、だったのかな?これは今後の展開次第で「ああ、そういうことだったのか」となりそうなお話ですね。
 原作を読んでおりませんのでエルリック兄弟の父親であるホーエンハイムと、ホムンクルスたちに「お父様」と呼ばれているホーエンハイムは別人・・・、ホーエンハイムが作ったホムンクルスなんでしょうか?先走ってもしょうがありませんね。次週のタイトルが「おとうさま」なのですから私の疑問も少しは解消されることでしょう。
 今回一番の疑問は
ピナコって誰?
ということでございました(笑) 見逃したんでしょうか・・・。
10月14日追加
「ピナコってウィンリィの祖母でしょう?」と同僚から指摘され、公式サイトのキャラクター欄で確認。・・・いやいやいや、どう見ても頭身が違いすぎるでしょう(笑) それにあれが若い頃のピナコって言うのならホーエンハイムって幾つなんだ(笑) 謎は深まるばかりです。