獣の奏者エリン 第39話『闘蛇の襲撃』

 今回真王を襲った闘蛇を後で操っていたのはダミヤだと思っていたのですが、キリクの反応を見ているとそれは間違っているようにも思えますし、ただしキリクもダミヤにとっては使い捨ての駒に過ぎないと考えればキリク自身も騙されていたのかもしれませんし、やはりダミヤの仕業だよね・・・うん、今のところ真相は霧の中といった良い展開です。
 一つのシーンに様々な過去が重なり、そしてそれが幾つも現れて奥行きのある物語が展開していた今回でしたが、こうなりますとひとつだけ不満・・・と言うほどではありませんが若干のモヤモヤが(笑)
 それはリョザ真王国の命脈がたった一人の男・ダミヤに収斂されてしまったいることでして、まあ作劇としては致し方ないところ(こうでもしないと収拾がつかない可能性が高い訳で)だとは思うのですが、この物語の場合自壊、と申しますか誰も悪くなかったけれど誰にも止められなかったという展開が相応しかったような気がいたしましてねぇ・・・。
 まあ今後どうなるのか全く分かりませんので(原作本は購入してあるのですが、アニメ終了後に読む予定なので現時点では予備知識ゼロの状態)あくまでも現時点での感想でしかないのですけれど、ね。
 リランとエリンが真王の危機に颯爽(?)と現れたところまでは拍手喝采したものでしたが、それ故その後の暗転が効果的でございました。言伝え通り血に狂ったリランの例の描写が今日はとても哀しいものに見えたのは、演出の妙というものなんでしょうね。
 ああっ、何か辛くなってまいりましたよ。この物語に救いは残されているのでしょうか?・・・原作読んじゃおうかな(笑)