戦う司書The Book of Bantorra第1話『爆弾と本と沈み行く船』

 BS11にて予備知識なしで土曜日夜に視聴。
 新番組のとき一番困るのは「一見様お断り」の作品に当たったときでしょうか。新番組なのですから誰でも同じところ(予備知識なし)からスタートする事が大事だと思うのですが、最近はメディアミックスと言うのでしょうか、「当然原作本は読んでるよね?」「詳細は公式サイトで」といった作品が多いような気がいたします。
 もちろんそうであっても、第一話の導入部に気を配り興味を惹きつけるための努力を怠らない作品の方が多いのですが、本作の場合あまり上手くいっていないように感じられました。キャラの「顔見世」としては登場人物が多くて憶え切れず、「二つの勢力が争っている」ことは分かりましたが争っている原因の本の役目がよく分からず、さらに人間爆弾が登場すると視点はそちらに移動。本作はその人間爆弾のひとり「コリオ=トニス(この名前も公式サイトで見当をつけて拾ってきましたので、間違っている場合もございます)」が主人公ってことでいいのかな?
 「尺」が足りないためか、それとも上記のように「分かっている人だけ観てくれれば」という制作スタッフの姿勢による物なのか判断はできませんが、門外漢からいたしますと「詰め込みすぎ」としか見えませんでした。もう少しだけ初心者にも優しい作りであれば、というのが最初の感想でございました。
 絵柄は好みの範疇。アクションも特に問題なし。3DCGの処理は問題が(笑) 特に船! あれは手抜きと書いてもいいレベルでした。物語は上記のような理由であまり頭に入ってきませんでした。記憶に残ったものは繰り返された「ハミュッツ=メセタを殺せ」というフレーズくらいでしょうか。次回で霧が晴れるような展開がございませんと少し辛いかもしれません。
 「3回は見ろ!」という格言に従ってみようと思います。