懺・さよなら絶望先生 第十三話(終)『誤字院原の敵討』他2編 +α

 本編は「誤字院原の敵討」「われらライナス」「楽天大将」「夜間きよ飛行」の4本・・・4本って数えてよいのか少々疑問ですが(笑)
 個別のエピソードの感想は他の方に丸投げ(笑) 一応の最終回であるにも拘らず、それらしい盛り上がりが特にあったわけでもなくいつも通り淡々と終了。らしい終わり方ではございますし、コレで終わる訳ではないといったさり気ない決意表明のようにも取れました。
 最終回らしい、といえばOPの千和さんの芸がそれかな? 文字が出るのだからこれもアリでしょ?といった発声方法は最終回用に温存してあった最終兵器かもしれません。もうひとつは「絵描き歌」で大槻ケンヂの登場でしょうか。ですがインパクトは小林画伯には敵いませんでした(笑) あれは反則ですよね。
 ネタ的に、あまり沢山の視聴者がいる時間帯での放送は危険でしょうから深夜でU局やBSでの放送に向いている作品でしたが、こういう作品を誰でも笑って見られる余裕のある社会になりませんと、望の「絶望」は無限にあるでしょうから当分の間は安心でしょうね。
 問題は久米田先生の知的体力の方でしょうか。この作品がアニメとして成立しているのは新房監督や制作会社のシャフト、それに声優さんたちの力が大きいですが、それもこれも社会のアレコレを久米田先生のフィルターを通して見た原作があってのことだと思っております。(もっとも1期や2期にはオリジナルのお話もあったらしいですし、それはそれで評判が良かったようですが、いかんせん私はそれを観ておりませんので判断は保留させていただきます)
 これからの社会は当分混乱しそうですし、半年に一度とは申しませんが1年に一度は「絶望」しに帰って来て欲しいものでございます。