うみねこのなく頃に 第10話『EpisodeⅡ-Ⅴaccept』

 このエピソード2は戦人が不毛な犯人探しに終止符を打ち、ようやく碑文の解読に集中。でも遅すぎますよね(笑)
 確かに殺人事件が起これば犯人探しというのが推理物の王道ではございますが、本作は第一話から碑文の謎が提示されておりましたから、何故そちらに注意を向けないのかが疑問でした。メタの戦人とベアトリーチェの方はともかくとして、ですが。
 まあ、ここまで二つのエピソードとも姿なき殺人者が居る状況で碑文の謎などといった悠長なことはできないというのも分かりますから、ここまでの戦人の行動を責めるつもりは毛頭ございません。できれば次のエピソードは殺人事件が起きる前に碑文に集中するお話を希望!(笑)
 私は本作をネットで視聴しておりますが、これはこの作品を観る上で非常に不利なことに今更気が付きました。ベアトリーチェの台詞が赤文字になったところで一時停止するのですが、これを全部書き留めておきませんと後から振り返ることができません。さらに録画が出来ませんから見返すこともできません。
 これが映画でしたら2時間くらいの内容は覚えていられますが、既に10話を消化した段階で一話の記憶が定かではなくなって(笑) 「やはり推理物は読み返すことの出来る本に限る」とも思うのですが、本作の場合その「記憶の消失、あるいは不鮮明化」というものを上手く利用できているとも取れるわけで、作り方としては上手いな、と。
今週の「ベアトリーチェさまの真実のお言葉」

  • 「使用人室の鍵は全て、使用人室の奥のキーボックスに収められている」
  • 「出入りは唯一の扉と唯一の窓から以外は不可能」
  • 「そしてそれらはいずれも施錠されていた」
  • 「扉も窓も施錠時には如何なる出入りもできない」
  • 「扉の開閉(台詞では開錠でしたが文字は開閉)は使用人の鍵と、マスターキー以外は不可能」

 ・・・言葉って不思議です。語られたことばかりに目が(この場合は耳でしょうか)奪われて、語られないことを思考する力を縛りますね。ここで必要なことこそ「チェス盤をひっくり返す」力と存じますが、私にはそんな力はございません(笑) 次週へ。