鋼の錬金術師 第22話『遠くの背中』

 前回と今回、そして次回はひとつのエピソードのようですが、ここが中盤の山場なのでしょう。スカーの過去とウィンリィの因縁、ブラッドレイとランファンの対決が同時に進行して否応なしに緊張感が高まります。
 両親の敵きを目の前にして銃を拾い上げるウィンリィに「その手は人を活かす手だ」と諭すエド。この辺はエドの成長と見ることも出来ますし、意地の悪い見方をいたしますと「物語の傍観者」になってしまっているようにも見えたりいたします。
 「そんな悟ったようなこと言ってんじゃねーよ」というのがその意味ですが、人を殺してしまうことで傷つくことを知ってしまったエドですから、「もう誰も傷つけたくない。俺たちが守る」という決意からすればこの台詞は当然ですし、なければいけなかった台詞だった訳でございます。
 それでもまだエドに老成したような台詞は似合わない・・・というよりも語って欲しくない、周りに迷惑かけまくって駆け回って欲しいというのは単なる私の我儘でございますね(笑)
 作画オタではございませんが、今回の作画はキレがあって(もっとも本作は通常でもキレはありますが)アクションシーンが大変迫力があったなー、と思っておりましたら作監大貫健一さんでした。どこがどうと書けるほどの知識があれば良いのですが、残念な事にその能力はございません(笑) ただ「いつもと少し違う」としか書けない自分が悔しいなぁ。