プリンセスラバー! 第九話『赤と青』

 有馬ヒルズ攻防戦の後半戦。哲平たちはビル内に仕掛けられた爆発物を取り除く事になった! というお話。
 先週も書きましたが、死人も出ておりますし本来であれば緊迫感あふれる展開であっても構わないわけでして、まあ深刻なお話にしたくないのかな?と好意的に考えたのでしたが、であるのなら処理方法にもうひとつ工夫があった方が良かったかも知れません。
 ご都合主義も悪い事ばかりではなく、それを逆手に取ることで無理矢理視聴者を納得させてしまうことも可能だと思います。「こんなこともあろうかと」とシャルがスカートの中から爆発物を出してシャッターを破壊、「ホホホ、淑女の嗜みですわよ」とありえない描写の方がこの作品には相応しいような気が(笑)
 「プリンセスラバー!」という(原作の)作品世界を壊したくないのから踏み切れないのか。アニメ作品として面白くするために最善を尽くしているのか。シリアスと笑いのバランスの悪さに制作者の腰が据わっていないように思えてしまうのでございます。
 類似する、という訳ではございませんがシリアスとギャグの間を見事に行き来した「フルメタル・パニック!」という作品を思い出しますと、どうしても厳しい感想になってしまいます。単純に「学園ラブコメディ」で良かったのでは? と今週は思いました(笑) 来週は全く逆の感想になることを期待いたします。