グイン・サーガ 第21話『クリスタルの反乱』

 パロの民衆蜂起。機を見てナリスが登場してクリスタルを奪還する。一方レムスは膠着状態の戦線を前に「パロの正統な王」として焦りの色を濃くしていた、というお話でした。
 百巻を超える原作を全て読んだ方がどれくらいいらっしゃるのか分かりかねますが、その一部をアニメ化するという行為がいかに困難な作業なのかを実感しております。特に原作に忠実たらんとすればするほど原作の持ち味を殺してしまっているのではないかという思いが強くなってまいりました。
 「小説」と「映像作品」の課題というものは、制作関係者にとっての永遠の宿題、答えの無い問いを解くようなものなのかもしれません。最早作品の感想ですらありませんね(笑) この作品に関して言えば、エンドクレジットを見てから感想を書いておけば良かったと少々後悔しております。
 そうしておけば「忘却」という人間最大のスキルが生きてきて、美しい思い出だけで語れたでしょうに(笑)