バスカッシュ! 第14話『スプラッシュ・ダッシュ・クラッシュ!』

 決勝戦。地力に勝る「キングオブキングス」に押される「バスカッシュ」。天候も敵に回して窮地に追い込まれるが、はるかの用意した雨用シューズを履いたとき「バスカッシュ」の反撃が始まった! というお話でした。
 物語としては実に単純な構造になっておりまして、これも監督交代のおかげ・・・かとも思ったのですが、積み重ねなしでこれをやっていたなら、また別の感想になったと思うのでなんとも。
 アイスマンの義手(この伏線はあったかどうか記憶にありません。録画できない環境のアニメ視聴は大変です)の異常、セラの鬱屈した想い、雨で滑る不利と苦戦する「バスカッシュ」ときまして、遅れてきた「ガンツ」によって届けられたシューズ、「アラン」の手助けによるシューズ交換、義手を壊してまで手に入れたボールをパスするアイスマン、想いの乗ったボールを受け取るダン、そして土壇場でのセラへのパス、全てを振り切ったセラの「バスカーッシュ!」の叫びと共に決まるゴール!
 台詞に頼らずに流れと勢い、それを支える見事な作画で「バスカッシュ!」完結・・・でも良いくらい綺麗にまとまっておりました。まだ続くんだよなぁ(笑)
 山あり深い谷ありの前半戦もようやく終了いたしました。シリーズものの場合、山には山の、谷には谷の意味がある訳で、個別の事柄を穿り返しても良い事は余り無いのですが、とは言え谷間の面白さを見せていただきませんとついて行くのが辛くなってしまうのも事実かと。
 遅い展開ではありましたが(かといって、これまでが不必要だったと書くつもりはございません。「撒き餌」が不必要な作品などありませんから)、どうやらここから先が本番のようでございます。
 セラの父暗殺。直接的には「永遠に消し去られた和解の機会」という意味でしょうか。和解した瞬間に殺された方が・・・、判断は落とし前がついてからの方がいいのかもしれませんね。保留。