青い花 第3話『朝目覚めては』

 「空気公団」の歌うOPを聴いておりますと、なにかとても懐かしい気分になります。「何故でしょう?」と考えていて思い当たったのが、昔よく聴いていた「大貫妙子」さんの歌声によく似ている事でした。
 高音の伸びは大貫さんの方が、低音の優しい響きは空気公団さんの方が通っているように思えますが、いずれにせよ澄み切った声というところに共通点があるように思います。本編の内容にあった歌詞と共に素敵な歌声で始まる良いOPでございます。
 それはさておき本編でございますが・・・。恭己とデートをするふみちゃん。京子の誘いで合コンデビューするあきら。ストーカー化するあきらの兄(笑) 図書館でファーストキスをする恭己とふみ。う〜ん、さて困ったぞと(笑)
 第一話の感想で「思春期の恋を絶対化・普遍化してくれたのなら理解できるのではないか」といった旨のことを書いたのですが、今回のお話を観ていてこれは間違いではなかったかと思うに至りました。
 絶対化していただければ性別も年齢も関係なく「恋」という普遍的な共通語で会話できると思っていたのですが、絶対化する過程において「女の子の気持ち」というこの作品で一番重要な要素が零れ落ちて行ってしまうような気がしてまいりました。
 脚本・シリーズ構成が高山文彦(男)さんですから、そこまで気にしなくてもいいのかもしれませんが、年齢も性別も違うおっさんにとりましては理解しようと試みても理解しきれない部分がありましてねぇ・・・。「分かるよ」と言うのは簡単なのですが、根っこの部分を理解しないまま「分かる」というのは傲慢のような気もいたしますし。
 知らない事を知る楽しみというものもございますが、知るイコール理解できたとならないところに世の不幸の根源があるような・・・、全然関係の無い話になってしまいそうですから今回はここまで(笑)
 なかなか付き合い方、距離の取り方が難しいアニメでございます。