うみねこのなく頃に 第4話 『EpisodeI-III blunder』

今週の犠牲者
 右代宮金蔵・嘉音・呂ノ上源次・南條輝政・熊沢チヨ 計5名(累計13名)残り5人
 一般常識として「推理もののトリックはポーとドイルとクリスティが全て書いてしまった」というものがございまして、まあそうだろうなと納得しておりますが、「推理もの」そのものはトリックがすべてだと思ってはおりません。時代背景や舞台設定、登場する人物の個性付けと関係性など、楽しませる要素は無限にあると信じていおります。
 本作の場合、推理物云々は別にして展開のスピードといわくありげなキャラ配置はとても上手く出来ていると思います。思いますが、今回の中で少し気になった部分がございましたので幾つか書き記しておきます。
 嘉音が襲われた場面、これまで直接的な描写を避けてきたのは「殺人者が人か、それともそれ以外の何ものなのか不明にしておく」ことで、視聴者にこの作品の本質的な部分(「推理もの」か「オカルト」なのか)を曖昧にしておく効果があったのですから、ここも「描かない」という選択をしていただきたかった、かな? それと嘉音が死んだシーンを見せなかったのは伏線? もし伏線でしたら、あからさま過ぎて少し残念でしょうか。こういうところに気を使って欲しいものです。
 それと「サバ缶」(笑) なぜサバ缶? まあそこはともかく、各人が肉親が殺されているのに精神的に「タフ」なことが最大の違和感でしょうか。もっともこれに拘ってしまいますと、本作を全否定しかねませんのでここはスルーしておいた方が宜しいのでしょうね。
 残り5人ですか、この中に「犯人」はいそうにありませんから、やはり「ベアトリーチェ」が「居る」のかなぁ・・・。なにかしら「見落とし」があるのかもしれませんが、確認のため「本」ですと読み返すことができますが、ネット配信ってこういう時に不便だよなぁと実感しております。