化物語 第三話『まよいマイマイ 其ノ壹』

 新章。が、新章の主役「八九寺真宵」(小学生)の登場は終盤だけで、冒頭からそこまでは前章の主役「戦場ヶ原ひたぎ」と狂言回し(?)の「阿良々木暦」による中身があるんだかないんだかよく分からない会話が延々と(笑)
 会話の内容は男女の微妙な距離、というか間合いでしょうか、そこを踏み込んでみたりかわしてみたりと(笑) 今回も、いえこの勝負はどこまでいっても暦に勝ちはなさそうでした。まあ口で男が女に勝てるわけありませんので順当なのかもしれませんが。そこら辺の「男の情けなさ」を神谷さんが熱演。素晴らしい。
 専門的なことは分からないのですが、この作品の台詞の付け方というのはどうなっているのでしょうか? いえ、アフレコの標準的なやり方についてはなんとなく分かっているのですが、本作の場合画面にキャラが出ていないところでも会話は続き、そのままキャラの「口パク」部分へ切り替わったりするのですがタイミングのズレがないのが不思議で・・・。
 時々出てくる「黒齣」やら「赤齣」やらその他のイメージカットで尺の調整しているのでしょうか。それにしても声優さんの感情を込めた演技を切ることなしに画面を構成するというのは、想像するよりずっと難しいのだろうと思いました。編集と声優さんたちのご苦労が透けて見えるようでした。
 同世代の女の子には太刀打ちできない暦ですが、小学生には強気です。が、小さくても女の子は女の子。次回ではきっと尻に敷かれることになるのでしょうが、そこがまた楽しみでございます。