真マジンガー衝撃!Z編 第14話『慙愧!暴かれる兜家の大罪!』

 「普通」に見えていた物語が少しずつ変容して、どこが普通だったのか分からなくなってまいりました。
 錦織つばさは甲児とシローの実の母だった!という驚愕の展開でございました。そしてあしゅら男爵シュトロハイム、さらに剣造を交えたドロドロの展開に!! もはや「マジンガー」である理由は皆無でございます(笑)
 今川監督の「横山光輝」ものを観ておりますと、横山さんのデザインは借りているけれど内容は今川監督の作品でしかないと思うのですが、「永井豪」ものは判然といたしません。永井さんの「狂気」の部分が今川さんの「狂気」と実に相性が良いように見えます。
 このエピソードも導入はありふれたものでございましたが、少しずつズレを生じ混沌とした世界と正統な物語の世界の垣根があやふやになっているような錯覚に襲われてまいります。
 今川監督の作品だから、だけでは説明のつかないなんとも「変」な世界は、永井さんの世界の特徴でもございます。こうなればこの作品はもう怖いものなし! でしょうから
いいぞ、もっとやれ!
とエールを送りながら鑑賞したいと思います。