鋼の錬金術師 第13話『ダブリスの獣たち』

 グリード(強欲)登場。以上(笑)
 例えばこの方面(魔術や錬金術)に興味があったのなら色々と細かいところまで楽しめると思うのですが、いかんせん私はそちら方面にはあまり興味がありませんので、その細かい部分では楽しめません。…楽しめないというより「ついて行けない」が正しいでしょうか。
 前シリーズでもこの辺から「怪しく」なったことを思い出しましたが、原因は専門用語や作中の固有名詞を覚えきれなかった事でございました。単に私の頭が貧弱という可能性が高いのですが、これが漫画や小説であれば「自分の速度」で理解してから次に進めますが映像作品の場合そうはいきません。
 まあ「何度も見返す」「ググレカス」ということもございますが、娯楽作品で「作中だけで理解できない」というのも問題があると思います。「見て分からないときは調べてください、公式ページをご覧下さい」では本末転倒かと。
 では楽しめないかと問われれば全力で否定いたします。非情に面白い。特に最近は「絵」の部分で楽しめることが多くなり単純に喜んでおります。具体的には「シリアスモード」と「漫画的表現モード」の落差がそれでしょうか。これ自体は珍しい手法ではございませんが、この作品の場合内容の殺伐さや深刻さを薄める役割を果たしておりまして実に効果的でございます。
 このように本作は「目の前の映像を見ているだけでも楽しめる」よう努力されておりますし、それ故私のような「薄い」人間でも十分楽しませていただいておりますし、一歩進んで作品の「重要な手がかり」としての前門用語を調べると違った楽しみ方も出来るという見事な仕掛けになっております。…調べましょうか。