真マジンガー衝撃!Z編 第12話『脱出!海底要塞サルード!』

 そうそう、これは昔観ていて私の記憶の中にある「マジンガーZ」そのものです。あくまで「印象が」ではございますが。
 悪人がいて正義の味方がいてどちらも少しばかり愛嬌がある。主人公は度々窮地に陥るのだけれど、毎回知恵や勇気や仲間との連携で悪に勝つ。うん、今時であれば「頭の悪いストーリー」と一蹴されそうですが、この作品のオリジナル(という書き方が正しいのか分かりませんが)が放送されていた72年〜74年当時はこうしたストレートなストーリーが主流だったなと再確認できまして嬉しゅうございました。
 まあ「おっさん」が懐かしがるのはともかくといたしまして、今回のこれは現代に蘇らせた意味があまりなかったように感じました。う〜ん「この時間帯」かな? このようなストーリーならばむしろ日曜午後7時に放送していただきたいものでございます。私、物語の普遍性というものを信じておりますので、一見陳腐に見えるこのようなストーリが現代でも受け入れられると考えておりますから。もちろん見せ方では工夫が必要でしょうが。
 で、今回のお話。多分そうした懐古おやじ向けと「昔はこんな感じでした」と当時を知らない若い方に向けられた模倣(?)脚本だったと思うのですが(これまでの展開とあまりにも趣が違いすぎますからね)、穴の多い脚本に苦笑。あの頃はこんな展開でも疑問も感じず喜んでいたのか! 恥ずかしい(笑) そうした事を思い出させてやるというスタッフの悪意(笑)を感じずにはいられませんでした。
 個人的にはこのまま古臭いマジンガーでも問題はないのですが、それだと今川さんが監督している意味もなさそうですし、どうなりますか注目。