バスカッシュ！ 第6話『セイント・ハズ・カム』

　キャラの描写と勢いを借りてこの作品の世界をそれとなく説明していたお話から、最初の分岐点に到達いたしました。
　「ビックフットバスケ（BFB）」から「オープンシティバスケ（OCB）」に変化するのと同時に、誰にも縛られない自由な遊びが管理されることになるわけですが、主人公ダンがこれを受け入れるのかどうか。
　けれど管理されることによって「ルールの明確化」と「合法な市街戦」が約束されるわけでございます。「枠」に入ることによって得られるものと失う物を取捨選択しなければならない、という意味で「分岐点」でございますが、作品の中だけの問題ではなく「枠」に嵌めることでダンというキャラの魅力が損なわれてしまう可能性と、一本の物語へダンを参加させる意義との引き換えの意味でも「分岐点」だと思います。
　とは申しましてもストーリーが優先なのは当然でしょうし、ここまで観て来ましてダンの魅力が簡単に損なわれてしまうようなものではないと思います（それはすなわちスタッフがここまでしっかりと「お仕事」してきたという証拠なのですが）ので、単純に「物語が大きく動き出した」ということと考えればいいだけですね(笑)
　少年は成長する、その先に何が待ち構えていようともそこに立ち止まっている訳にはいかないのだから。・・・ダンがどのように成長するのかが今後の焦点かもしれません。