東のエデン 第3話『レイトショーの夜に』

 この「救世主ゲーム」のルール(の一部?)が明かされると共に、セレソンナンバー「4」の近藤勇誠警部補死亡退場。今回分かったルールとしては「この国(日本?)を救う、資金は100億円」「資金を使い切るとサポーターによって殺さされてしまう」「他のプレーヤーの携帯は指紋認証により使用不可」「ジュイスが承認すればなんでもできる」ぐらいでしょうか。あと参加者はゲーム主催者によって選ばれたということですか。
 まだ全容は明らかになっておりませんが、そのことが作品を視聴する上で障害になってはおりません。ミステリであれば「ルール」は初めに開示していただきませんと問題なのですが(後付けのルールは作品の質を損ないますから)、本作の場合主人公であり「ゲームプレーヤー」の「滝沢朗」が記憶を失っているという設定が生きておりますから気になりはいたしません。
 視聴者である私が朗と同じ視線で物語の「謎」の中にいる、朗と同じレベルでこの物語の中を歩いておりますので、「ルール」や「謎」といった目の前の事象にとらわれるのではなく、朗や咲その他のキャラの行動(「生き方」と書いても宜しいかもしれません)の方に興味を引きつける仕掛けのように感じました。
 単純な謎解きに終始するのではなく、何故朗はこう行動したのか、何故咲はあんなふうな選択をしたのか、彼らの生きている時代はどんな時代なのか。そういうお話なのではないかと推測いたしております。
 疑問点は幾つもあるのですが(ここまでで一番の疑問は「何故朗はホワイトハウスの前に全裸でいたのか」でしょうか)、個別の疑問は観ていれば解けてくるものだと信じておりますので、今は固唾を呑んで次週を待つことにいたします。