バスカッシュ! 第4話『スリーウェイ・スリーファイト』

 四回目の今回は「はるか・月面バスト・グレイシア」(もしくは「はるか・足フェチ・グレイシア」)プロデュースのストリート・ビックフットバスケットが開幕したお話でした。ストリートで行われるビックフットバスケットは通常のものとは違い、単純に得点を争うものではなさそうですが、これが表題の「バスカッシュ」という新しいスポーツになるのでございましょう。
 「月」から降りてきた靴デザイナー「はるか」の目的や、「フロ−ラ姫」の存在理由の説明はまだ先のことのようでしたが、本作を視聴している限りでは「そんなことはどうでもいい」というのが素直な感想でございます。
 毎回そうですがテンポのいい展開と、スピード感溢れる作画だけ見ていても十分楽しめます。作画もここまでは乱れることもなく順調。若干不健康(笑)な描写もございましたが、それも嫌味はありませんでしたので適度なアクセントといったところでしょうか。
 単純一直線の「ダン」がヒントを手がかりに少し頭を使う場面が楽しい。この場面も「負けた相手にひと泡吹かせたい」という動機から来ておりましたが、それが暗いもの(復讐)に止まらず「楽しみたい」というところまで昇華していることで、作品の方向性に一定の道筋が通っているように思えて好感度が上がりました。
 ここを絵で見せている事も重要で、「言葉なんかいらない!」という処理にも感心いたしました。うん、理屈っぽいのはとりあえず置いておいて、今はダンと同じように走り回るという姿勢を支持したいと思います。