ヤマト再発進

宇宙戦艦ヤマト26年ぶり劇場版映画で復活
 西崎P出所してたのですね、御勤めご苦労様でした(笑)
 内容については公開前に書きようもございませんのでスルーなのですが、あちらこちらの掲示板で「金の亡者か!」ですとか「どこまでやれば気が済むのか」といった否定的な発言ばかり読みまして(このニュースを教えてくれた後輩も同じ姿勢でしたが)、一言書きたくなりました。
 「P」ってのは基本的に「金の亡者」で、それが彼らの行動原理に他なりません。むしろ「文化」とか「良い作品を作りたい」などと語るPの方が信用はできません。西崎Pは個人Pですから資金集めも個人の信用と「口先」だけでしてきた人でございます。このへんは詐欺師と代わりはございませんね。
 ですから作品の成功は基本的に自分のためで、ついでに出資者を喜ばせるわけでございます。喜ばせておけば「次」の出資話の際、資金の引き出しが上手く行きますからね。あくまでも「金」が命でございます。まあ、会社組織の中にいるPはサラリーマンですからこの限りではないでしょうが。
 ですからそこに「金」の臭いがするのなら、徹底的に吸い尽くすということが敏腕Pの条件で、その意味では西崎Pは名Pと書いて間違いはありません。彼が「鼻が利く」人だと思ったのは「海のトリトン」を映画にした時のことでした。
 「ヤマト」で絶頂期に、同じようなスタイルで「トリトン」を映画にしたのは「ヤマト」の次を睨んでのことだったのでしょうが、西崎Pはそれ以降「トリトン」では動きを見せませんでした。「トリトン」は未だにファンがいるくらいですし(私もですが)、あの当時であればある程度成功したように思うのですが、西崎Pは動かなかった。
 多分彼の嗅覚が「儲からない」と嗅ぎつけたのだと思います。今振り返りますと確かに画面が地味ですし、第一カタルシスが弱かったかもしれません。「慧眼」とも書けるでしょう。もっとも他にも原作者と上手く行かなかったとか、監督と意見が合わなかったとか・・・、まあこの方の場合人間関係は破綻しまくりですから当然でしょうか。
 それはともかく、この方の「金」に対しての嗅覚こそが大量動員を可能した作品を作ってきたのであって、それはPとして褒めらこそすれ貶されることではございません。・・・私も昔はこの方の商売の仕方に批判的だったのですが・・・、社会に出ると評価は変わるものでございます(笑)
 とはいえ「金」を生み出すには「大衆」の好み、流れを読むことが大切ですから、決して短いとはいえないム所暮らし、74歳という年齢を考えますと彼のPとしての嗅覚が鈍っていないのかという心配はございます。・・・ここまで書いてきまして、別に西崎Pを弁護する必要なんかないことに気が付きましたので本日はここまでといたします、おやすみなさい。