黒神 The Animation Episode16『崩壊』

 この作品に限った事ではなにのですが、最近の「対決もの」に物足りなさを感じてしまうのは歳のせいでしょうか。山田風太郎作品や横山光輝さんの忍者モノなんかで育った者の戯言として書き残し。
 一番ダメだなと感じる部分はやられた者の最期が不明瞭なことでしょうか。確かにこの時代でいかにも「死にました」という描写をやらかすのは色々問題があるのでしょうが、そこにある種の「カタルシス」を見出していたことは紛れもない事実だったと思うのでございます。「匂わせる」だけで充分というお話もございますが、生死はハッキリさせておいた方が宜しいと存じます。
 もうひとつは折角二つの陣営に分かれて闘いが繰り広げられているのですから、ひとつひとつの闘いを大事にしていただきたいということでございます。本作の場合、その辺はかなり気を使っておりまして「黎真対シュタイナー」「黎真対雷呀」「ベルンハルト対邪陀」と主役以外の闘いも描かれております。その点では高く評価しております(偉そうだな・・・)
 でも陣営の色分け(対立軸?)に共感できる部分が少ないため、アクションを見せるための戦闘になっているように感じてしまい・・・、いけません、眠くて何を書いているのか(笑) こういうことは頭がスッキリしている時に書くべきですね。
 蔵木敗戦。しかし「シンクロ」の条件が変動することには違和感を感じてしまいました。事前に語られていたのなら納得したと思いますと、そこは残念。そして「シンクロ中」の契約者を倒せばシンクロ解除という、以前からの疑問を絵で見せてくれたことには拍手。であれば契約者も戦闘能力が必要という説明もしておいた方が良かったのではという別の不満点も。・・・誰も彼も納得させようといたしますと、なかなか面倒でございますね。
 そして「超展開」 黎真は生きているとは思っておりましたよ(笑)