夏のあらし! 第3話『守ってあげたい』

 携帯があって「メアド」の交換・・・、という情報から察しますと90年代半ば以降のお話、あるいは最近の、という可能性もあるのか。よく分かりません(笑) 時代背景を分からないように作る意味があるのかないのか、こうやって「引っかかり」をこしらえて頂けますと「対価」を払った意味もあろうというものでございます。
 本編。あらしが「村田三吉」を救いに昭和20年に「跳び」、そこで一が戦争に触れるシーンが冒頭の「空虚な」正義との対比になっていたりするところを観て、この作品に対する認識を変えなければならないのかもと気がつきました。そして全てを受け入れる一の格好よさに惚れた!(笑)
 「新房監督」「OPの弾けぶり」「本編中のギャグ描写」など、この作品を「ギャグアニメ」と見誤らせる要素ばかりに気を取られた事に反省いたしました。確かにその一面が強いのですがどうもそればかりではなさそうです。それも含めて「新房作品」なのかもしれませんが。
 全体像が見えませんが、かといってそれが不快ではなくむしろ「騙される」快感というものに浸れる不思議なアニメでございます。ですから最終的に「いやいや、ただのギャグアニメですよ?」と終わってもそれはそれで楽しいだろうと思っております。
 「騙される」といえばCパートの「やよゐと加奈子」の「このお話な〜んだ?」は毎回楽しませていただいておりますが、今回はやられました(笑) 「名探偵コナンかな?」と思った不明を恥じております(笑)